製本図面の保管について

建築に使われる製本図面は、作成されてから十年・二十年と長期間おいてから必要になる場合が多くあります。

改修や修繕のタイミングで図面が必要となるからです。データ化はもちろんおすすめしていますが、まずは製本された図面の保管方法もご確認ください。

1.湿気


図面に限らず「紙」の劣化には湿気が大きな影響を及ぼします。

紙が水分を吸って乾くを繰り返すうちに劣化が進んでいくからです。

白焼き図面の場合でも、製本を久しぶりに開いたらページがくっついていた、ということはありませんか?

印刷されたトナーが水を吸い、乾く時にくっついてしまっている状態です。

まずは『湿気の少ないところ』が製本図面の保管場所として非常に重要です。

2.暗所


本は閉じていても端から徐々に日焼けをしていきます。

また、感光紙の場合は、暗所で黒い袋に入れて保管をしても、どうしても焼けていってしまいます。